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2013年11月17日

【椎間板ヘルニア】 実例ケース1

椎間板ヘルニアのタイプ


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急性・再発性・慢性ヘルニアの実例


椎間板ヘルニアの症状および経過は、人によって千差万別です。
そこではじめに代表的なタイプをいくつかあげ、
具体的な実例に即して説明します。



治りやすい急性ヘルニアに対して、回をかさねるにしたがい
強くなる慢性は治療しにくく経過が長いのでが特徴です。


【実例1】急性のヘルニア(22歳男子・鉄工所勤務)

ある日、40キロの重さの製品をもちあげようとしたとき、
急に腰のあたりにギクッとなにかが破れるような衝撃をおぼえ、
はげしい腰の痛みのため立っていることもできず、思わず
うずくまってしまった。
しばらくすると、せきばらいをしてもひどく痛む。
近くの内科医へ往診を求めたところ、座骨神経痛だとのことで、
毎日神経痛の注射を腕にしてもらっていた。
一週間くらいするとなんとか歩ける程度に痛みがやわらいできたが、
腰がまがったまま伸ばせない。腰を動かそうとすると痛みが強い。
立っているのも座っているのもつらい。
そこで思い切ってある病院の整形外科を受診した。
くわしい診察とレントゲン検査の結果、椎間板ヘルニアと診断された。
医師から自宅で絶対安静を続けるように命ぜられ、
腰椎に硬膜外ブロックという痛い注射を打たれ、処方をうけた。
その後、自宅で安静にしていたところ、日一日と痛みは軽くなり、
発病して三週間後にはほとんど健康な状態にもどった。
腰をまげのばしするとまだ多少痛むので、コルセットをつけて
慎重に軽い作業をはじめることにした。


この例は、外傷をきっかけにした発病、激しい症状、
良好な治療経過を特徴としています。
急性の椎間板ヘルニアの典型的な症例です。

誘因となる外傷としては、このようにはっきりした力仕事であったり、
打撲、捻挫などであったりしますが、もっと何気ない動作で発病する
ことも多いのです。
たとえば、しゃがんだ姿勢から立ち上がるとき、中腰で顔を洗おうと
したとき、腰を強くひねったときなどにも急激な痛みの発作を
生じます。

急性のヘルニアは症状もかなり強いのが普通です。
腰痛だけのこともあり、初めから座骨神経痛を伴うことも
ありますが、いずれにしても立つことも困難で、臥床を
余儀なくされます。
せきやくしゃみをしても、寝返りをうっても、痛みが強まります。
このため数日間、患者は非常な苦痛を味わうことになるのです。

ですが幸いなことに、急性のヘルニアは比較的治りやすい傾向があり、
楽な姿勢で寝ているだけで多くは自然に軽快します。
一週間で治ってしまうこともあり、一か月寝ていなければ
ならないこともありますが、たとえ医師の手をわずらわさなくとも、
すっかりちゅゆしてしまうことがしばしばです。

このケースでは医師の役割は、人間の体に本来そなわっている
自然の回復力が働きやすいように、多少の手助けをするにすぎません。

もっとも、すべての急性のヘルニアが良好な経過をたどるわけではなく、
ときには激しい痛みが一か月も二か月も続くことがあります。

これは髄核が完全に脱出してしまった場合であり、自然治癒が
期待しにくいからです。

このようなときは、医師の適切な判断によって、手術をおこなう
必要があります。

posted by ドクター咲子 at 15:21 | 健康・保険
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