スポンサードリンク
スポンサードリンク

2013年11月30日

【椎間板ヘルニア】 実例ケース3

急性・再発性・慢性ヘルニアの実例


yjimage1.jpg


【実例3】慢性のヘルニア(17歳・男子高校生)


六か月前からまったく原因と思われることなしに、
座っていると右臀部にシクシクと鈍い痛みを覚えるようになった。
やがて歩くときに右下肢がつれるように痛み、足背部に
しびれ感を生じた。

最近は腰を思うように屈伸することができず、足を投げ出して
座ることもできなくなった。
立っていても座っていても20分くらい同じ姿勢を続けると
深いな痛みに耐えがたく、勉学にも支障をきたすようになった。
歩くときは老人のように、すこし腰をかがめ、尻をつきだした
妙な格好になる。

病院に行き、診断を求めたところ、椎間板ヘルニアの疑いが
強いとのことで入院治療をすすめられた。
牽引治療を三週間つづけたが、症状はまったく軽快する
様子もない。
MRIとミエログラフィの検査で大きなヘルニアの存在が
確認された。
そこで医師と今後の見通しについてよく話し合ったうえ、
手術をうけることにした。
脱出した大きなヘルニアが摘出され、手術後の経過は
順調で一か月後には学業に復帰することができた。



このケースは、徐々に発病し、慢性の経過をたどった症例です。
慢性とは、病気がゆっくりはじまり、症状は激しくないが
治療しにくく、経過が長いという意味です。

急性のヘルニアや再発性のヘルニアが慢性化することもありますが、
この症例のように、いつとはなしに発症するのが慢性の
椎間板ヘルニアの典型的な姿です。

経過が長いといっても、何か月異常を慢性とよぶかについては、
はっきりしたきまりはありません。
しかしここでは大まかな目安として、三か月異常症状が続いている
場合を慢性の経過と考えることとします。

症状はやはり、腰痛と座骨神経痛が主体ですが、
それほどひどい痛みではなく、自宅でブラブラしている限りでは
あまり苦痛ではないかもしれません。
しかし一定の姿勢をつづけると深いな痛みに悩まされるようになり
作業は学業に支障をきたします。

都会のサラリーマンや主婦には、このような慢性化の
椎間板ヘルニアが特に多いように思われます。
はっきりした外傷の機会はすくないのに、日常の緊張した
生活が徐々に椎間板にストレスをつみかさね、いつの間にか
ヘルニアが形成されるのです。

この場合も痛みがある程度強ければ、安静を主とした
治療をおこない、軽度のものであればコルセットをつけて
腰部を保護します。
しかし急性のヘルニアと違ってなかなか治癒しにくいものです。
痛みの強さ、作業に障害となる程度、治療に対する治りにくさなど
を考慮し、医師とよく話し合ったうえで、必要ならば
手術をうけた方がよいと思います。
posted by ドクター咲子 at 17:33 | 健康・保険
スポンサードリンク