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2014年02月25日

【椎間板ヘルニア】摘出術

【椎間板ヘルニア】摘出術

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ふつうに行われる方法は、腰の真ん中をたてに切開して椎弓の間に
人差し指の爪ぐらいの窓をあけ、神経をよけてヘルニアの壁に
切開を加え、この孔から鉗子で脱出した髄核をつまみ出す、
という手術です。

骨の構造をこわすことはほとんどありませんし、取り出すのは
すでにほとんど役に立てない変性した髄核ですから、
手術によって腰椎が弱くなるという心配はありません。

この意味では、大変すぐれた手術法といってよいと思います。
ただ耳の穴のように深く小さい孔からのぞきこんで、
神経を傷つけないように丁寧によけ、ヘルニアをつまみ出す
というのは、かなり細かい熟練を要する操作です。

ヘルニアを取り除くと、これまで圧迫されて緊張していた神経は
もとのように自由になります。
患者さんを苦しめていた座骨神経痛は、まるでうそのように
消失してゆきます。手術が順調に行われれば、一週間ないし
二週間で伸脚挙上テストも正常になり、歩行を始めることができます。

アメリカでは、経済的な理由(入院費が非常に高い)もあって、
手術後の回復をなるべくはやく積極的にはかる傾向があり、
椎間板ヘルニアの場合でも手術後三日ないし四日で歩き始め、
一週間で退院するのがふつうです。

しかし私たちの経験では手術後一週間ぐらいで歩き始め、
二、三週間たって神経の刺激症状がすっかりとれてから
退院する方が、患者さんにとっては楽だと思います。

しばらく自宅で日常生活に身体を慣らしたのち、手術後一か月
ないし二か月で軽い仕事に戻ることができます。
しかし三か月ぐらいまでは激しい仕事は避けたほうが無難で、
仕事中はコルセットをつけて腰を保護しておきます。
この間も腰痛体操をして、バランスのとれた筋肉の力を
回復するように努めます。

三か月くらいたてば、ふつうの労働に戻っても支障はなく、
女性であれば妊娠や出産も心配なくむかえることができます。
ただし、まったく正常の腰ではないのですから、無理はせず、
正しい姿勢で毎日をすごすよう心掛けなければなりません。

一年に三回か四回は定期的に健診をうけ、医師から生活上の
助言をうけるのがよいと思います。
スポーツは三か月後からランニング、軽い練習などをはじめ、
本格的にやるのは六か月後くらいからがよいでしょう。

posted by ドクター咲子 at 16:08 | 健康・保険
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